詩人という言葉は
なんだか軽薄に聞こえる
著作権という言葉は
ホントに最初の人って問いたくなる
あなたの詩は全くの創作ですか?
それじゃあ まぼろしだ
ありもしないことを書いてるだけなんだ
あなたは何にも感じちゃいないのに
全人類に雄弁に嘘を騙っているだけなんだ
詩はどこにでも転がっている
うたの命は
地球が滅びない限り
世界が変わり過ぎない限り
永遠なんだ
ぼくらはそれを末端の神経で感じて
頭に寄せ集め
素晴らしい世界に 汚らしい世界に
言葉を付加する
ときに美しい言葉を
ときに先見の明を
ときに行き過ぎた誤解を
ときに間違った言葉を
ときに嘘八百を ときに矛盾を
構わず並べて
世界を虚飾することが
詩人の仕事なんだ
それでもいいんだ
素直でも嘘でも
ただ
ぼくらの内側にうたのいのちはない
外側にあるものを心に引き込んで
どろどろと溶かして
もわもわと狂って
もう一度作り直しているだけだ
詩を職業にしてます命かけてます詩人です
うたのいのちは溢れているのに
誰もが触れることが出来るのに
一生懸命探して
何百も何千も何万も何億も
一人で歌おうとする
母なる大地と偉大な自然をけなしながら
多くの同じような詩集に埋もれていく
可哀想な詩が
銀河系に広がって
涙とともに
おかしな流れ星が降ってくるだろう
2006年10月12日投稿
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